4けたの足し算
- imsakaruizawa
- Jul 18, 2025
- 3 min read

―「わかる」から「できる」へ―
「4けたの足し算」と聞くと、急に難しそうに感じる子どもは少なくありません。
けれどモンテッソーリ教育では、数字をいきなり紙の計算にしないところから始めます。
そこで活躍するのが、スタンプゲームです。
スタンプゲームとは?
スタンプゲームは、1・10・100・1000 をそれぞれ色の違うスタンプで表し、数の構造を「見て・触って」理解するための教具です。
1:緑
10:青
100:赤
1000:緑(大)
数字を「記号」ではなく、量として扱えるようになるのが最大の特徴です。
4けたの足し算を、目で見る
たとえば、
2,345 + 1,678
この式を、スタンプゲームで表すと…
1000のスタンプを2つ
100のスタンプを3つ
10のスタンプを4つ
1のスタンプを5つ
そして同じように、もう一方の数も並べます。
すると、「たくさんあるところ」「少ないところ」「繰り上がりそうなところ」が、一目でわかるのです。
繰り上がりが「作業」になる
スタンプゲームの面白さは、繰り上がりを頭の中で処理しなくていいところ。
1が10個集まったら → 10に交換
10が10個集まったら → 100に交換
100が10個集まったら → 1000に交換
この「交換」を、子どもは手を動かしながら行います。
だから、「どうしてここが1増えるの?」という疑問が自然に消えていきます。
計算が「作業」ではなく「理解」になる
紙の筆算だけだと、子どもは手順を覚えることに必死になりがちです。
でもスタンプゲームでは、
数のまとまり
位の意味
足し算の仕組み
を、体験として理解します。
その結果、あとから筆算に戻ったときに「意味がわかって計算できる」状態になるのです。
子どもたちの変化
スタンプゲームを使った後、子どもたちからよく聞く言葉があります。
「簡単だった」
「なんで前は難しかったんだろう」
「もう一問やりたい」
これは、わからなかったことが、腑に落ちたサイン。
モンテッソーリ教育が大切にしている「理解の喜び」が、ここにあります。
小学生だからこそ、具体物を
「小学生になったから、もう教具はいらない」そう思われがちですが、実は逆です。
抽象的な計算に入る前に、一度しっかりと具体物で理解している子ほど、その後の学びが安定します。
スタンプゲームは、4けた・5けた・さらに大きな数へ自然につながっていく橋渡しなのです。
学びは、楽しくていい
難しい顔をして計算する必要はありません。学びは、本来ワクワクするもの。
スタンプを並べ、交換し、数が増えていく過程は、子どもにとって知的なゲームです。
理解できたときの笑顔こそ、学びが本物になった証拠。
モンテッソーリの算数は、今日もそんな瞬間を大切にしています。


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